中川で酒類や食料品等の製造・販売などを行う「イエローモンキーブリューイング株式会社」が、静岡県熱海市のダイダイ農園「岡野屋だいだい」と共同で、早摘みのダイダイ(蒼橙)を使用したビールを開発した。
話の発端はおよそ3年前。同社のヘッドブルワーを務める齋藤健吾さんが、同園の岡野谷信一郎代表と出会い、ダイダイ農家の担い手不足や需要低下を打破しようと尽力する姿勢に共感。アロマ専門家やパティシエらと共に「熱海のダイダイを次世代へ繋ごう」と活動を行ってきた。「何か付加価値を付けられないか」と模索する中、「ダイダイの香りや酸味はビールと相性が良いのでは」と感じた齋藤さんは、蒼橙を使用したビールの開発を思い立った。
齋藤さんがビール作りでこだわるのは「現地に行き、生産者と話すこと」。獲れたての香りや味を直接感じ、生産者の思いを聞くことで、どのようなビールが適しているかイメージが湧くという。ダイダイは収穫した翌日に仕込み、醸造。「早摘みにしか出せない爽やかな香りと酸味が特徴のダイダイをそのまま感じられるビールに仕上がった」と齋藤さん。
販売イベントも
ビールは11月14日(木)から、同社で販売が開始される(500リットル限定)。販売前日の13日(水)には、ローンチイベントを開催。午後6時から。ビールのほか、ダイダイを使用したパンやクラフトコーラなどの販売も行われる。
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