都筑区に本社を構えるボッシュ株式会社は、神奈川県が支援するベンチャー企業との連携で、新たな資源循環モデルの確立を目指すプロジェクトを始める。
県が提携採択
プロジェクトは、神奈川県がベンチャー企業の成長を促進・支援するプロジェクト「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」で採択されたもの。BAKは、県内に拠点を持つ大企業とベンチャー企業による連携プロジェクトを創出することを目的に2019年に設立された。
プロジェクトは、大企業提示テーマ型とベンチャー発自由提案型があり、ボッシュ社が、脱炭素などをテーマに応募。連携の提案があった複数のベンチャー企業の中から、廃棄物をモノマー(プラスチックの最小単位)やエネルギーに変換し、再利用できる化学技術を持つ、AC Biode株式会社(京都市)が選ばれた。
AC社は、プラスチックごみや有機廃棄物を約200〜300度の低温で、水素やモノマーなどに分解する化学技術を有しており、焼却処分する廃棄物などが削減できるほか、この技術で生成された水素などを化学技術メーカーへ販売するなど、新たな資源循環モデルの確立を目指している。
プロジェクトでは、BAKからAC社に対し開発・実証にかかる費用や広報活動などに支援がなされる。両者は11月から実証実験を開始、2025年2月下旬ごろの成果発表を予定している。
AC社代表取締役社長の久保直嗣さんは「世界的に有名なボッシュ社との実証で、今後スケールアップさせ、社会実装に近づけ、また分解してできる水素の活用をつめていけたら」と期待を寄せた。
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