横浜市衛生研究所は12月19日、インフルエンザの流行注意報を発令した。市内153カ所の医療機関から報告された患者数の平均値(定点あたり患者報告数)が12月9日から15日の1週間で18.91人となり、流行注意報の発令基準となる10.00人を上回った。
小学校中心に学級閉鎖が69施設
年齢別では、15歳未満の報告が全体の61.0%。学級閉鎖などは小学校を中心に69施設、患者数は1023人に上る。市内迅速診断キットの結果は、A型が99.4%、B型が0.5%で、A型が多く占める。
市全体の定点あたり患者報告数は8月下旬以降、緩やかな増加傾向が続き、10月下旬に流行開始期に入っていた。
高齢者は重症化する可能性も
高齢者はインフルエンザによる重症化リスクが高い。基幹定点医療機関におけるインフルエンザ入院患者の累計50人のうち、70歳代が12人、80歳以上が12人と、高齢者の割合が高い。
同研究所は、咳エチケットや正しい手洗いで予防するよう呼びかけるとともに、インフルエンザの症状が出た場合は、早めに医療機関を受診するよう促している。
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