中日ドラゴンズからドラフト5位指名を受けた 高橋 幸佑さん 茅ケ崎南出身 18歳
目指すは「初先発初勝利」
○…運命のドラフト会議。名前が呼ばれたのは1位の選手が指名されてから1時間半後だった。その瞬間、「指名されないかも」という不安から解放された安堵と同時に「ようやく夢のスタートラインに立てた」という喜びで満たされた。
○…「特に野球に興味はなかった」という少年が、「日本を代表する投手」を目標に掲げるまでに心変わりさせたのは、1つのグローブ。北海道の祖父から届いた小学校の入学祝いだった。グローブがサッカーボールだったら、ゴルフクラブだったら…「もしかしたら(野球は)やっていなかったかも」と運命のいたずらを楽しむように笑う。その笑顔は小学生時代に同級生と白球を追った野球小僧のままだ。
○…高校の進学先に選んだのは、母の出身地で祖父母のいる・北海道。高校野球の強豪校が多い地元・神奈川での進学は「全く考えなかった」。「家から学校に通ってうまくやっている姿が想像できなかった」と当時の思いを明かす。「地元を離れる寂しさはあったが、自分の成長につながると思った」という。残念ながら甲子園出場はならなかったが、18歳以下の日本代表合宿に選ばれ、最速146㌔の速球がスカウトの目に留まり一躍ドラフト候補に。自身の選択が正しかったことを自らの力で証明し、夢の扉を開いた。
○…武器は「空振りが取れるストレート」。身長177cmと投手としては小柄だが、似た体格で高校時代から「参考にしていた」というメジャーリーガー・今永昇太投手の活躍に、自らの将来を重ね合わせる。「1年目なので、怪我をせず『日々成長』したい」とまもなく始まる春季キャンプに備える。「初先発初勝利」を目標に掲げ、バンテリンドームのマウンドに思いを馳せる。
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