神奈川県と株式会社テレビ神奈川が共催で創設した「かながわ脱炭素大賞」の「先進技術・導入」部門で、折本町に店舗を構えるイケア・ジャパン株式会社とイケア・ディストリビューションサービス株式会社(IDS)、中川の株式会社レブセルが選ばれた。1月11日には、新都市ホール(そごう横浜店9階)で表彰式が開かれ、表彰状と記念の盾が贈られた。
同賞は、県が取り組む2050年脱炭素社会の実現に向け、優れた取り組みを行った個人や事業者、学校などの功績を称えることを目的に創設された。今回が第1回目。
一般公募に応募した48者と県が推薦した16者から、有識者などによる審査を経て、「普及・促進」「先進技術・導入」「ユース未来」など5部門で25者が、知事特別賞として1者が選ばれた。
イケア
スウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー、イケアの日本法人・イケアジャパン株式会社とIDSは、「IKEA港北」=折本町=で、二酸化炭素などの排出ガスを出さない「ゼロエミッション」配送の推進を目的に、自社配送サービスで使用する車両を電気自動車(EV)に置き換えており、イケア港北では44%が置き換わっている。またEV車両の充電には再生可能エネルギーを使用。横浜市風力発電所「ハマウィング」の再エネ電力も活用している。
表彰式に参加したイケア・ジャパン株式会社の菅野秀紀さんは、「当社はサステナブル(持続可能)やSDGs、脱炭素が社会で叫ばれる前から環境に配慮した活動に取り組んでおり、これまでやってきたことが認められ表彰され、嬉しい」とコメント。IDSの金子隆インソーシングデリバリーマネジャーは、「インフラや車種など課題の解決とオペレーションの工夫など2020年ごろから準備してきた。ドライバーを含め多くの人が携わったので選んでもらえ、光栄」と喜んだ。
株式会社レブセル
株式会社レブセル=中川=は、独自開発した二酸化炭素(CO2)吸収材「レコライム」をフィルターに搭載したCO2回収装置を開発。フィルターで吸収したCO2は、炭素資源としてガラスやコンクリートの材料に再活用でき、「カーボンリサイクル」を可能にしている。
同社の技術は2023年の広島サミットでも紹介され、今年4月に開幕する「EXPO2025大阪・関西万博」にも出展予定。万博会場では、CO2を回収したガラスを使った風鈴を展示するという。
表彰状と盾を受け取った同社の山本健二代表取締役は「第一回受賞の責任もあり、より一層努力していきたい」と決意を語った。
|
<PR>
都筑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|