南山田小学校(鈴木智彦校長)の4年3組と6年3組の児童が3月17日、南山田の「欧風菓子チロル(松本洋店長)」を訪問。16日に閉店した同店へ、感謝の手紙と歌を届けた。
同店は1969年、松本さんの父・忠明さんが大和市と旭区に開業。97年10月に南山田へ移転した。奇しくも南山田小は、同店の移転と同じ年の4月1日に開校している。
同店は、同校の課外授業に協力しており、長年、地域密着の活動を通して、地元住民に愛されてきた。
閉店は、近年の材料費の高騰や「元気なうちに店を畳みたい」という松本さんの考えから、56年で歴史に幕を下ろすことになった。
同校の4年3組は、昨年6月から総合学習の授業で、NHK紅白歌合戦に出場経験を持つフォークデュオ「19(現在は解散)」の元メンバー・岩瀬敬吾さんを講師に迎え、オリジナルソング「君と歩こう南山タウン」を制作した。児童たちが考えた歌詞の中に「帰り道にごほうびケーキ」と、同店をイメージした詞が出てくることから、閉店の知らせを受けた担任の加藤紫乃さんが、児童らに歌のプレゼントを提案。同店からも了承を得て、この日の対面が実現した。
また、6年3組も総合学習の授業で、2月に同店と都筑区産のみかんを使ったケーキを販売。交流があったことから加藤さんが声をかけ、両クラスでの「お別れ会」となった。
児童たちは、松本さんに手紙を渡した後、オリジナルソングを披露した。松本さんは6年3組の児童らに「皆が考えてくれたケーキを『バースデーケーキにしたい』と言ってくれたお客さんがいた。本当にありがとう」と感謝を述べた。また4年3組の児童らには「素敵な歌声をありがとう。歌詞にも入れてくれて、うれしかった」と顔をほころばせた。
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