『大熊にこにこ市』会長 平野 フキさん 大熊町在住 76歳
好奇心がエネルギーに
○…大熊町の女性農家10人で運営する「大熊にこにこ市」の代表。大熊町つつじ公園前の駐車場で、自慢の採れたて野菜をはじめ、漬物、加工品などを直売。開催日の月・金(3月まで午後3時〜・4月から9月まで3時30分〜、2時間)には開店前から常連客が並ぶ。「仕入れはせずに自分たちが生産したものだけを出す。安いし、作り手の顔が見えるのがいいのかな」と笑顔がこぼれる。
○…出身は藤沢市。結婚後、大熊町に移り住み、農作業と家事に没頭した。農繁期に集まる託児所で同世代の主婦たちと仲間になると「地域の母親たちが集う場所を持ちたい」と思い、つくし会という会を立ち上げた。「この会をきっかけに昭和59年に『大熊生活改善グループ』を作って自給を増やしていこうと…。これが結果的に『にこにこ市』につながったのですね」。全ての出発点は地域交流だった。市場への出荷だけでなく、少しでも地元に還元したい。そんな思いからスタートした。
○…直売所では自家製のジャムが人気だ。人参、ルバーブ、サツマイモ、生姜、塩糀など、一風変った種類を製造。多い時で20種類ほどのジャムが並ぶ。「7年前に家の裏に加工所を作って自宅で取れたものを中心にジャムを作っているんですよ。どんな味になるか自分でも楽しみで」。最近では自らパソコンを勉強し、商品のポップも作成。ますます手作り感いっぱいだ。
○…自他共に認める”行動派”。一人でも海外へふらりと旅立つ。「グリーンランドやパキスタン、マチュピチュ…どこにでも行きますよ。敦煌からチベットまで10日間かけてジープで行ったこともあるけどそれは過酷でしたね」とさらり。仕事も、趣味も、全ての原動力は好奇心から。3月2日にはJA横浜都筑中川農産物直売所「ハマっ子」にも出品する予定で、その準備に忙しい。持ち前のエネルギーが新たな出会いへと導いている。
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