自転車と歩行者が安全に通行できる道路づくりの第一歩として、3月28日から区内初となる自転車レーンが開通した。整備されたのは、みずきが丘と荏田東の交差点の間約1Km。自転車マナーの改善や事故の減少につながることが期待されている。
全国的に整備が進む自転車レーン。自転車は本来車道の左側を走ることが交通ルールで定められているが、車との境がなく危険なため歩道を走る人も多い。しかし、狭い歩道では歩行者との接触事故にもつながりやすい。近年は、そんな自転車マナーの悪さが指摘され、両者が安全に通行できる道路空間づくりが求められている。
区内でも自転車事故の件数は多く、平成23年は交通事故の発生件数782件のうち153件と、約2割をしめている。子育て世代が多い区内では、「子どもが安心して自転車に乗れるようにしてほしい」などの要望が寄せられていた。そんな中、都筑土木事務所に届いたのは「みずきが丘交差点から荏田東交差点間の歩道が狭くて危険」だという近隣住民からの声。この道の付近には、センター南駅や区総合庁舎などの公共施設が多数立地しているほか、沿道にはつづきの丘小学校があり、児童の通学路となっている。十分な車道幅が確保できるという条件も揃っていたため、同地での敷設が決まった。
整備されたレーンは、車道の左側1・5m幅の青色で塗られた部分。「自転車はレーン上を車と同じ向きに走る」「車はレーン上で駐車できない」など、新たなルールが適用される。同レーンを通っていた人は「車との距離に余裕ができて安心して自転車に乗れる」と話した。都筑警察では、「自転車の左側通行や自動車が左折する際の後方確認など、基本的なルールを改めて確認してほしい」と話している。
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