全国的に猛威を振るうノロウイルスなどの感染が原因となる感染性胃腸炎。1月4日に発表された横浜市感染症臨時情報によると、都筑区の1定点医療機関あたりの患者数は38・00人(51週・12月19日〜25日)で市平均の2倍以上で推移し、8週連続で警報レベル(20・00人)を上回っていることが分かった。
過去に例のない数値
都筑区は市内18区に先駆けて、第44週(10月31日〜11月6日)時点で28・25人と警報レベルを超えた。08年までさかのぼっても第44週で同レベルを超えるのは初めての事態。さらに、46週(11月14日〜20日)には市平均の3倍以上の62・50人となり、10月末から約2カ月にわたり警報レベルを超えたままの状況だ。区内の状況について、市衛生研究所は「細かく分析しているわけではないので分からない」と話す。
市の最新情報によると都筑区のほか、緑区(20・80人)、鶴見区(21・57人)、旭区(21・25人)など5区が警報レベルを超えている。
集団感染は8件
市健康福祉局によると、保育園や小学校、高齢者施設などで複数が罹患する集団感染の報告数は区内で8件(8月29日〜12月15日)。例年に比べ多い傾向にあるという。学校などの冬休みが終わり、新学期の集団生活が始まるこれからは、患者数が増加傾向にあることから「引き続き注意が必要」と促している。
6歳以下が6割
第47週(11月21日)から第51週(12月25日)の市内患者数は9378人。その内、6歳以下が5666人(60・4%)、7歳から19歳は2615人(27・9%)、20歳以上は1097人(11・7%)と乳幼児や未就学児などが約6割を占めていることも分かった。年齢別の発生状況について市担当者は「都筑区内も同じような傾向にあるのでは」と推測している。
感染性胃腸炎は、細菌やウイルスなどにより下痢・嘔吐の症状を起こす感染症の総称で、病原体の多くがノロウイルスとされる。区医師会の水野恭一会長は「流行しているので手洗いの徹底と次亜塩素酸水での消毒をしてほしい」と話す。
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