区内の会社で社外取締役を務め、この春に出版された歴史小説を執筆した 及川 則幸さん(筆名:今井則道) 保土ケ谷区在住 72歳
真の英雄とは…歴史を見直して
○…「戦国時代の武将には侵略者がいっぱい。悪い奴でも勝てば英雄扱い。本当に良い奴が歴史の中で埋もれていく。日本人はもう少し中身を見直さなければいけないんじゃないかな」。著書の主人公「武将・三浦大介荒次郎義意」は『居神』と敬われ、侵略せずに相模国の地を守り抜こうと最後まで戦い、滅ぼされた。そんな武士としての生き様に惹かれた。
○…都筑区内の測量関連会社で社外取締役を務め、自らは不動産コンサルタント業を営む。もともと武士に関心があり、60代半ばを過ぎて歴史を学び始めた。本の執筆に要した期間は2年。各地に点在する義意ゆかりの地に何度も足を運び、「三浦一族研究会」の指導も受けてイメージを膨らませながら書き上げた。「講座やらに色々と行ったら、興味深くなっちゃって。ほらそうしたらね」と笑顔を見せる。
○…30代の時、横浜カントリークラブのスポーツクラブでテニスのコーチを始めた。利用者には地元の地主も多く、その勧めもあって宅建士の資格を取得し、不動産業へ踏み出した。保土ケ谷区今井町に居を構え、かつて今井城があったことを知り、城や武士に関心を持つようになった。そんな原点があるから、著書の筆名には「今井」の姓を入れた。
○…県立光陵高校ソフトテニス部の外部講師を20年以上務めた。教え子は300人にも上り、武士道を交えて練習の大切さを説いてきた。信条は『日々修行』。「スポーツでは神がかる奇跡のような瞬間がある。練習を目一杯やり必死になって取り組むから起きる」。今の目標は太田道灌に関する本を出すこと。「武士道は義理人情で、義理とは正しい理屈。利益ばかり進んで行くとろくでもない」。後世に伝えたいことは沢山ある。
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