俳優・滝川英治さん(44)のイラスト展「口火〜『KUCHI-BI』〜」が、1月13日(土)〜21日(日)に、センター南の港北 TOKYU S.C.(茅ケ崎中央)A館4階の「インク前共用スペース」で開催される。ドラマ撮影中の事故で脊髄を損傷した滝川さんが、口にくわえたペンで描いたイラストが展示される。
滝川さんは2002年に「リポビタンD」のCMでデビュー。ミュージカル「テニスの王子様」手塚国光役をはじめ、ドラマや映画、舞台などで活躍してきた。2017年にドラマ「弱虫ペダル」撮影中の自転車事故で脊髄を損傷し、車いす生活に。その後リハビリに励み、2019年テレビ番組のMCで復帰を果たした。東京パラリンピック2020の開会式にも出演。現在もリハビリを続けながら、精力的に活動している。
リハビリ生活の傍ら、麻痺した手の代わりに口にくわえたペンでイラストを描くようになった。段々クリアになっていく生活の中で、本気で作品作りに向き合うように。「いつの間にか『絵本』というものが自分にとって生きがいになっていた」と、滝川さんは自身のブログで語っている。
そんな4年間を経て、2021年に出版されたのが、口にペンを咥え描いた絵本『ボッチャの大きなりんごの木』。各メディア、テレビ朝日「徹子の部屋」出演時にも取り上げられ、売り切れが相次いだ。
人の可能性は無限
個展タイトルの「口火」は、爆薬を爆発させるためにつける小さな火のこと。滝川さんの「障害があっても社会の戦力になれる」「小さな一歩を大きな一歩に変えていきたい」「凝り固まった価値観をもつ世の中や物事に、新鮮な風を吹き込もう」というメッセージが込められている。
展示されるのは、絵本の表紙にもなっている「ボッチャの大きなりんごの木」=画像=をはじめ、ポップで鮮やかなイラストの数々。できないことがあっても「何で補えるかその都度考えればいい。人間の可能性は無限にある」と綴る滝川さん。自分の可能性を活かすことはヘトヘトになるが、それが「『生きてる』という証」だという。
個展は入場無料、予約不要。主催は障害者スポーツ文化センターラポール上大岡管理運営課文化担当(【電話】045・840・2151)。
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