地理教諭の経験を生かし、様々な地域活動を精力的に行う 秋山 満さん 牛久保東在住 92歳
地理の知見、地域活動に還元
○…2000年に都内から港北ニュータウンに移り住んだ。「都筑区のことを知りたい」と都筑図書館に足を運ぶと、地域活動団体の展示の地図が目に留まった。自身の経験が役にたつのではと、その団体に加入。以来、複数の団体に所属し、精力的に活動する。個人としても、撮りためた区内の写真を図書館に寄贈したり、「都筑区水と緑の散策マップ」「図説都筑区の歴史」の編集・編纂に携わるなど、功績は少なくない。
○…小学5年の時、黒板に書いた日本地図を担任に褒められた。「それが嬉しくってね」。その喜びが教職に繋がった。4年間授業料が無料で毎月250円の支給もあった東京高等師範学校(現筑波大学)の地理学科に進学し、21歳で教師に。言葉だけで伝えるのは難しいと写真機を購入し、日本各地の農村や地形を撮影して授業に使った。自作した桂川河岸段丘のスライドが、コンクールで文部大臣奨励賞を受賞したことも。今でも散歩に写真機は欠かせない。
○…1960年頃にNHK教育テレビが始まると、生徒がより良く理解できるようにと、良い点と改善点を手紙に書き毎週、番組宛てに送った。やがて「番組の製作を手伝ってくれないか」と声をかけられ、出演するように。「当時は生放送。20分きっかりで終わることができるようになった」と微笑む。
○…50代で副校長となり65歳で現役を引退。その後10年は学校の広報誌を編集した。「幸せな人生、それは定年後の長い期間をどう過ごすかによると思う」。地域社会と結びつき、どう貢献し、社会から認められるか――。「この時を充実して過ごすことができれば一番幸せなんじゃないかな」。「ではお幸せですね」と問うと「いやあまだまだ」とはにかんだ。
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