製品の安全性や品質検査を行うドイツ企業のテュフラインランドジャパン株式会社テクノロジーセンター=北山田=で8月22日、市内の小学5、6年生の女子児童を対象にした「夏休みガールズデー2024」が開催された。
「ガールズデー」はテュフ本社があるドイツで2001年に始まった女子の技術進路推進キャンペーン。企業や大学などが小中高生の女子を招き技術職の面白さを紹介する職場体験で、ドイツ本社では12年から、日本では13年から行っている。
12回目となる今年は市内の小学5、6年生の女子児童22人が参加。同社の仕事内容について説明を受けた後、防水や防塵、高温、低温などさまざまな環境下で製品の安全や動作確認をする試験現場を見学した。
見学終了後には、実際に新製品を考案。未来のランドセルについて、新機能のアイデアや安全に使うためにどのような試験が必要かなどについても考えた。
南山田小6年の中野心結さんは「エンジニアという仕事は知っていたけれど、仕事の中身を知れてよかった。普段は目に見えない電磁波が見られて楽しかった」と笑顔で振り返った。
児童たちの先輩としてサポートに入った電気通信大学大学院1年の江口萌々さんは、大学のダイバーシティ推進室の推薦で参加。将来は研究者になりたいという江口さんは「児童たちの突拍子もない発想に刺激を受けた」と目を丸くした。「理系を意識する分野に触れることで選択肢が増えれば」とエールを送った。
当日進行を務めた同社人事部の成田槙さんは「皆、笑顔や発言が多く、アイデアも多く出て楽しんでくれた様子。当社の仕事や電通大にも興味を持ってもらえたようで、将来を考えるきっかけになれば」と語った。
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