勝田小学校(石澤康史校長)は8月31日、新校舎が完成したことを記念し、「新旧校舎のお披露目会」を開催した。旧校舎は9月から解体工事を開始するため、新旧校舎を同時に訪問できるのは、この1日限りとなった。
お披露目会は「50年以上の歴史を持ち、地域住民に親しまれてきた旧校舎の取り壊しを寂しく思っている人が多いのではないか」という学校側の計らいにより企画された。当日は、同校の卒業生や地域住民など、大勢の人が訪れた。
旧校舎では、校内の壁や床などにペインティングする催しを開催。訪れた人たちは各々の思い出や感謝の言葉を校内中に描いた。新校舎では、公開授業が行われ、新しい教室での授業風景を眺める人の姿も見られた。
石澤校長は「自分は勝田小学校に着任して3年目だが、在校生や卒業生、地域住民の人たちはもっと多くの思い出を持っていると思う。たくさんの人にお声をかけてもらい、長い歴史を感じることができた」と振り返った。
次世代の児童へ旧校舎の存在を
同校の卒業生で早渕中1年生の松浦悠晟さんは、「次世代の児童たちにも旧校舎の存在を知ってもらいたい」という想いのもと、旧校舎の写真などを載せたカードゲーム「いのこりマスター」を作成した。
松浦さんは「私たちの思い出が詰まった校舎を、カードゲームを通して思い出してほしい。また取り壊し後に入学する児童にも旧校舎の存在を知ってもらえたら」と話している。
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