外国人や中高生など青少年支援を続ける「都筑多文化・青少年交流プラザ(つづきMYプラザ)」が、国際交流の分野に秀でた団体として、2024年度外務大臣表彰を受けた。同プラザの林田育美館長は9月12日、佐々田賢一区長を表敬訪問。受賞を報告した。
TICADきっかけ
同プラザは2007年に発足。14年から続けている茅ケ崎小学校とボツワナ共和国のベン・テマ小学校の児童による「都筑・ボツワナ交流児童画展」の開催を通し、文化交流の促進に尽力したことが評価された。
絵画展開催のきっかけは、08年に横浜で開催された「第4回アフリカ会議(TICAD)」。市が子どもたちにアフリカ各国に対して理解を深めてもらおうと実施した「1国1校運動」で、茅ケ崎小学校の対象国がボツワナだった。
同プラザは13年の「第5回TICAD」の横浜開催後、絵画を通した子ども同士の交流を提案。茅ケ崎小とボツワナの間での実施が決まった。
絵画展は、両国の小学3年生同士が1万3600Km離れた友人に「伝えたいこと」を絵にして送っている。
開催には両国の大使館も協力。両国の学校で国際理解を深めるための教室を実施している。また作品の輸送は日本通運株式会社が無償で請け負っている。今年2月には開催10周年を記念し、区民ホールでの展示に加え、横浜市役所で記念のセレモニーも行われている。
林田さんは「プラザ単独ではできなかった。関係者が皆、ボツワナファン、アフリカファンになって、誰一人『もうやめよう』といわなかった」と周囲の協力に感謝。「表彰されたらますますやめられない」と周囲を笑わせた。
同表彰は今年度、186個人、59団体が選ばれた。表彰は海外在住者・団体も対象で、ボツワナのベン・テマ小学校も同時に表彰されている。
林田さんの訪問を受けた佐々田区長は「子どもたちが世界に目を向けるきっかけになっている取り組み。継続してきたことが素晴らしい」と賛辞を贈った。今年度の展覧会は来年2月に区民ホールで開催の予定。
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