都筑ペット防災を考える会の代表でセミナーを初開催した 今出 敬太郎さん 早渕在住 39歳
「防災」の「ムツゴロウ」さん
○…今夏リニューアルした思い出の母校でのセミナー初開催に「光栄」と頬を紅潮させた。ペット防災に関心のある人に加え、地元の自治会長をはじめ多くの知り合いが足を運んだのは、人柄と日頃の活動の熱量が伝わった証。「人とペット両方守れなければ、私の生きている意味がない」とまで言い切る使命感は着実に伝播している。
○…生まれは神戸市須磨区。小学校4年生の時に阪神・淡路大震災に見舞われた。「公園に逃げたが、トイレがなくて困った。一方で、皆大変なのに心配して声をかけてくれてありがたかった」と当時を振り返る。父が横浜に単身赴任していたこともあり、家族で父のもとへ。以来、都筑区民となった。勝田小、茅ケ崎中時代は野球部に所属。「エースで4番」として活躍し、県内の強豪私立高校から声がかかり進学した。しかし、優しい性格が災い。上下関係を意識するあまり、尻込み。挫折を味わった。
○…野球で期待し、応援してくれた地域の人を裏切ってしまった思いから「地域に貢献できることは」と模索。大震災の経験者として「防災」に行き当たった。警察官勤務も、予備自衛官任用も、消防団入団も、介護施設勤務も、全て地域防災を念頭に入れた行動。愛犬と過ごす生活を顧み、「もし震災時にペットがいたら」と自問する中で「ペット防災」に力を入れるようになった。
○…持ち前の行動力で周囲を巻き込み、輪を広げている。「最近では『ペット防災といえば今出さん』と言ってもらえるようになった」と手応えも感じている。避難所生活という非常時、ペットも飼い主もそれ以外の人も、お互いを思いやりストレスなく過ごせる。そんな避難所の風景が、都筑区から広がっていく日も近いかもしれない。
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