さまざまな手口で金品をだまし取る特殊詐欺。都筑区内では昨年の被害件数32件、被害総額約6600万円に対し、今年は10月15日時点で、21件(昨年同期比6件増)、約1億500万円と大幅な増加を見せている。
卑劣な犯罪を防ぐため、日々取り締まりや啓発活動を行う、都筑警察署生活安全課の蒔田克課長に、被害に遭わないための注意点を聞いた。
――被害増加について
「今年は著しく被害が増えています。最近でも9月末からのわずか1週間で6件の被害が出ており、被害総額は825万円に及んでいます。皆さんにはより一層、警戒を強めてほしいです」
――手口で多いのは?
「オレオレ詐欺と還付金詐欺です。最近は警察官を名乗り、偽の逮捕状を見せて、示談金を請求する架空請求詐欺の被害も増えています。警察が示談交渉やお金を預かることはありません」
――SNS型投資詐欺、ロマンス詐欺が増えているそうですが?
「SNS型投資詐欺は、嘘の投資広告を通じ、投資金や手数料をだまし取る手口で、最近若い人たちに被害が広がっています。またSNSで別の人を紹介すれば多額の報酬が貰える、マルチ商法で被害が広がっており、被害額は特殊詐欺の倍になります。
ロマンス詐欺は、SNSなどの『出会い系』で海外にいる異性と知り合い、援助や一時的な立て替えなどを理由にお金を要求してくる手口です。都筑区内でも被害が出ているので、ご注意を」
――被害に遭わないためには?
「まずは知らない人にお金を預けない。そして、お金を請求されたら、必ず誰かに相談してください。『恥ずかしくて誰にも相談できない』や『いい齢をして、と家族に責められるので一人で何とかしよう』と思うのは、相手の思うツボ。身近な人に相談しずらい場合は、警察や消費者ホットライン(188)などにご相談ください」
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