都筑区は11月6日、区制施行からちょうど30年を迎える。区内では1月からさまざまな事業を30周年記念として開催。11月3日(日)には、区内最大イベントの一つ「区民まつり」が、9日(土)には、都筑公会堂で記念式典が行われ、記念行事はいよいよクライマックスを迎える。
まつりに記念式典スタンプラリーも
第30回となる「区民まつり」は11月3日、センター南駅周辺と都筑区役所周辺を会場に開催される=中面に関連記事=。午前10時から午後3時。
11月9日には午後2時から都筑公会堂で記念式典が開催される(一般参加の申込みはすでに締切り)。式典では、区民栄誉賞や区政功労賞の表彰、「劇団かかし座」による影絵の記念公演が上演される。
30周年も記念イベントとしては、他にも区内を巡るスタンプラリー企画を実施。ラリーは子育て世帯を対象とした区内42の子育て支援施設で楽しめる「キッズスタンプラリー」と公園や緑道で都筑の魅力を再発見する「てくてくスタンプラリー」の2つ。スタンプを集めるとどちらも抽選で賞品が当たる権利が獲得できる。「キッズ〜」はすでに開催中。「てくてく〜」は11月1日(金)からでどちらも11月30日(土)まで。
D区
港北区と緑区から分区して誕生した都筑区。誕生は、30年前の1994年よりもさらに遡ること10年前に端を発する。
1984年6月、戸塚区の再編成時に横浜市行政区審議会から出された答申の中に、将来的に「港北ニュータウン地域を一行政区に」との考え方が示されていた。
答申後、港北区、緑区は人口増加が続き、89年11月に見直された「よこはま21世紀プラン」の第3次実施計画で、94年度までに港北区と緑区の行政区再編成が盛り込まれた。両区は、市内はもちろん、全国の政令指定都市の行政区の中で人口1、2位で、両区のみ人口が30万人以上だった。
区間の不均衡是正などを目的に区域は、港北ニュータウンと東横線、横浜線、田園都市線の鉄道各沿線地域を中心とした地域毎にA、B、C、Dの4つの区域で検討。D区が都筑区だった。
新しい区名は、公募で決められた。「都筑」の名は最多ではなかったが、区名選定委員会は「歴史的に由緒ある地名を将来に向け大切にしたい」との思いから応募数は8番目の「都筑」を選定した。
「都筑」の地名は奈良時代に「武蔵国都筑郡」とあり、1871年の廃藩置県で同地域周辺は神奈川県都筑郡となった。1939年の横浜市第6次市域拡張の際、都筑郡は横浜市と川崎市に編入され、「都筑」の地名は消えていた。
94年11月6日。この時点の人口は11万976人。都筑区誕生記念式典は茅ケ崎小学校で、祝賀会は茅ケ崎中学校で行われた。人口は30年で21万5307人(1月1日時点)とほぼ倍増した。
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