かながわ「産業Navi大賞」で優秀賞を受賞した(株)スリーハイの代表取締役を務める 男澤 誠さん 東山田在勤 47歳
熱意を人へ、地域へ伝う
○…独自の取り組みで事業効果をあげた企業に贈られるかながわ「産業Navi大賞」。製造するヒーターと自社で開発した温度コントローラのセット販売で売り上げを拡大したことが評価された。5回目の応募で獲得した賞に、知らせを受けた時は「『まじかー!』って叫んだよ。社員のモチベーションもあがる。私たちにとっては金メダル」と喜びをにじませる。
〇…1987年に父が起こしたスリーハイ。若い頃は跡を継ぐつもりはなく、大学卒業後は都内でシステムエンジニアとして勤めた。大きな仕事も任されるようになった最中、父の白血病が発覚。闘病する姿に跡を継ぐ決意を固めたのが2000年のことだ。いざ現場に身を置くと、そこは「見て覚えろ」の職人の世界。大企業で勤務したプライドが邪魔をして先輩と対立したことも。それでも折れることなく経験や経営者としての知識を積み、「這い上がる力を持っている」と任せてくれた父の言葉を胸に歩み続けて7年。今回の受賞はその努力の証明となった。「ヒーターの可能性は無限大。まだまだやりたいことが沢山ある」
〇…学生時代の夢はプロ野球選手。強豪の東海大付属相模中へ進学した。併設する高校野球部と同じメニューをこなすなど「血を吐くほど」の凄まじい練習に3年間必死で食らいついた。夢は夢のままとなったが、根っからの負けず嫌いは今も変わらず、決してものづくりに妥協はしない。「いいものを作りたい。そのためにこだわるのは当然」
〇…自宅に帰れば13歳と8歳の子を持つ父。「40代になって、子どもの未来に責任をと思うようになった」。3年前、社員総出で東山田の子育て応援団体を結成。賛同企業が増えたことで今月、社団法人化することになった。企業も地域貢献もますます幅を広げる。どの活動でも理念は同じ。「花火のような一瞬の輝きよりも、じわじわと温めていきたいんだ」
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