衆議院議員選挙の投開票が12月16日に行われた。自民党が単独過半数を獲得する大勝の中、前・元職と新人が争った神奈川6区(保土ケ谷・旭区)では、公明党の元職・上田勇氏(54)が民主党の前職・池田元久氏(72)を下し、6度目の当選を決めた。みんなの党の新人・青柳陽一郎氏(43)は比例代表で復活当選。共産党新人・藤井悦雄氏(60)は議席を獲得できなかった。
民主党が政権交代を遂げた2009年の衆院選では、4万票差近くで池田氏に敗れ、県内唯一の公明議席を失った上田氏。今回を「政権選択の選挙」と位置付け、自民党の推薦を受けて議席奪還に臨み、8万2千票で返り咲きを果たした。
12月11日には自民・安倍晋三総裁が二俣川駅で応援演説を行うなど、「自公連携」を強調。幅広い支持を固め、接戦を制した。「日本を立て直すという意味で負託を受けた。経済や外交など課題は多いが、頑張りたい」と抱負を語った。
池田氏、逆風返せず
「しがらみなき候補者」を掲げ、6区の新しい選択肢を目指してみんなの党から出馬した青柳氏。音楽や文化などを題材にタウンミーティングを開くなど、若年層や現役世代を中心に政治への関心度アップを呼びかけてきた。「他の候補者には強力な組織がある中、手作りの選挙で戦ってきた。元祖第3極として自公の政治にくさびを打ち込んでいきたい」と決意を話した。
7期目を目指した池田氏は、民主への逆風を受けて落選。前回から票を6割以上減らし、比例での復活当選もならなかった。「力を出してもらった方々への感謝は尽きない。結果を厳粛、謙虚に受け止め、今後何をすべきか皆さんと考えていきたい」と、支援者の前で深々と頭を下げた。
共産・藤井氏は入院した元市議の公認候補・河治民夫氏(61)に代わり、急きょ出馬を表明。「原発ゼロ」などの政策を訴えたが、支持は広がらず、前回の同党候補よりも票を減らした。
6区の投票率は61・35%で、4年前の前回を8・83ポイント下回った。旭区は9・17ポイント減の61・45%だった。
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