現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ2014」があす8月1日から11月3日まで横浜美術館と新港ピアで開かれる。主催者は本展に合わせ、市内各地の市民団体や文化施設などによる73のアートイベント・企画を「応援プログラム」とし、市民と協働で「まちにひろがるトリエンナーレ」を目指す。
市民との協働強化
2001年に始まったトリエンナーレは05年から3年に一度行われている。前回の11年は入場券売上が過去最高を記録し、約33万人が来場した。今回は世界19カ国から70人以上の作家が参加し、2会場に作品を展示する。
市は12年にトリエンナーレに加え、ダンスと音楽のイベントを1年ずつ行い、文化芸術の力を活用したまちづくりを強化する方針を示した。
過去の開催での調査では、来場者のうち横浜市民は約3割だった。本展が市内中心部で行われるため、トリエンナーレで築かれる「アートのまち」の雰囲気を市民、市内全体に広げることが課題になっていた。
応援プログラム73件
主催する市などの組織委員会は、トリエンナーレの方針・目標の一つに「まちにひろがる」を掲げている。今回は特にこの点を意識。アート活動に取り組むNPO団体や文化施設から期間中に行われるイベントや企画を公募した。結果、前回の70件を超える73件の「応援プログラム」を選定。この中には1997年から緑区で活動する「GROUP創造と森の声」による「横浜森の美術展」など、地域に根差した団体のイベントも含まれている。同委員会は各団体、施設と広報連携を図り、トリエンナーレの認知度を上げたい意向だ。
トリエンナーレを盛り上げる「サポーター」と呼ばれる市民ボランティアに約1500人が登録。一部作品の制作補助のほか、自主企画イベントなどを通じてPR活動などを行う。これまでも、サポーター経験者が既存の地域アートイベントに協力することもあった。サポーター事務局は「自主的に活動する取り組みを始めており、将来は地域の団体にイベントを行うノウハウを提供できれば」と話す。
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