カリブの大臣 保育園を訪問 スティールパンで交流
中南米カリブ海の島国、トリニダード・トバゴ共和国(※)のリンカーン・ダグラス文科省大臣が8月4日、旭区柏町の保育園「ひと声インターナショナルスクール」(アルダナ・パトリシャ学園長)を訪問した。
ダグラス大臣は、トリニダード・トバゴで発明された「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と呼ばれるスティールパンの、日本での状況を確認することなどを目的に来日。同園でスティールパンの指導をする、同国出身のマイケル・ロビンソンさん(泉区在住)を激励した。
交流会では、園児が大臣にわらべ歌やビートルズの曲などの演奏を披露。園児らの微笑ましい様子に、大臣夫妻は立ち上がって拍手した。また、大臣があいさつの中で「ABCの歌」を歌うと、園児も一緒に歌いだした。ダグラス大臣は「子どもたちにスティールパンを教えるのは大変だが、子どもたちが頑張っているのに感動した」と話した。
来日21年、TVで指導も
ロビンソンさんは母国のカーニバル時期には帰国し、スティールパン演奏の祭典にも出場する、トリニダード・トバゴのスタープレーヤー。日本ではこれまで、ドリームズ・カム・トゥルーのコンサート(1999年)やNHK「天才てれびくんMAX」(2005年)で演奏指導なども行っている。「21年間、日本に住んでいます。(母国と)違う文化の中で楽器を教えてきて良かった。日本に大使館をつくる計画があるし、安倍首相が初めて(同国に)来てくれた。日本とのビジネス取引を進めてほしい」とロビンソンさんは話す。
※トリニダード・トバゴ共和国/カリブ海最南部、ベネズエラ東部の北側に位置するトリニダード島とトバゴ島の2島と属領からなる共和制国家で、イギリス連邦加盟国。安倍晋三首相が7月下旬から8月上旬に行った中南米訪問で、日本の総理として初めて同国を訪れた。
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