今宿西町にある古民家「鈴木家長屋門」が2月25日、横浜市の歴史的建造物として認定された。市内では90件目、旭区内では2件目の認定。
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横浜市では1988年度から「歴史を生かしたまちづくり要綱」に基づき、横浜らしい景観の保全を図っている。専門家の調査により、これまでに日本興亜馬車道ビル(中区)やホテルニューグランド本館(中区)、旧大岡家長屋門(瀬谷区)などが認定。区内では今宿南町の新川家住宅主屋が96年に認定を受けている。認定を受けた建造物は、保全するための改修などに必要な費用の一部に、市の助成を受けることができる。
今回認定を受けた鈴木家長屋門は江戸末期に建築されたものと推定され、間口8間(約14・5m)、奥行3間(約5・5m)の建造物。鈴木家は江戸時代に今宿村名主を務めた旧家。長屋門は屋敷の南側中央に構え、前方にはかつて高札場(こうさつば)も置かれた広場のような空き地を持つ。軒が高く奥行が深い外観で、西側の部屋の出格子窓と通路部の豪華な扉構え、腰板壁と漆喰壁の対比が特長的な作りとなっている。
今宿地区町内会自治会連合会の栗原郁夫会長は「地域に昔から親しまれてきた。これからも大事に見守っていきたい」と話した。
長屋門は「今宿」バス停下車、クリエイト脇の道路を進んだところにある。建造物は個人の所有物で、敷地内に入ることはできない。
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