若葉台ショッピングセンターの中にある「地域交流拠点ひまわり」(運営=NPO法人若葉台・白岩正明理事長)が今月で開所半年を迎える。病院と連携し24時時間高齢者見守り事業などを行う同施設。見守りサービスの利用者数は少ないながらも、運営は順調な滑り出しを見せている。今月からは、毎週木曜日に小学生の学習の場をつくる事業も開始する。
今年3月に開所した「ひまわり」は、同団地に住む人々の生活支援のためのさまざまな役割を持つ多機能施設だ。施設内には、「生活支援センター・ボランティアセンター」「多世代交流拠点」、赤枝病院が運営する「居宅介護支援事業所・訪問看護事業所」などが設置されている。
同所が開所された際、目玉事業とされたのが、高齢者の24時間見守り事業だ。施設内にある生活支援センターと、訪問看護事業所、居宅介護支援事業所などが連携し、会員登録をした人に対して定期的な安否確認や夜間の緊急対応などを行っている。現在、このサービスを利用している人は10数人。「この半年間で、すでに数件、訪問看護ステーションなどが夜間の緊急対応にあたるなど、問題なく機能している」と白岩理事長。事業に登録している会員の数については「想定より少ない。我慢しないでサポートを受けた方がいいという人はもっといる」。白岩理事長によると、利用者の中には、同事業の存在を口コミで知った人もいるとのことで「広報などをもっと工夫しないといけない」と今後の課題も口にした。
交流に1日約60人利用
地域の交流スペースとしての役割も果たしている同所。利用者は1日およそ60人ほどだという。「お昼頃、商店街でお弁当を買ってふらっと立ち寄ってくれる人が多い。そのように施設を利用していただきありがたい」と白岩理事長は笑顔を見せる。そのほか、施設は同法人が運営する「地域作業所若葉台ぶんげいざ」に通う障害者の働く場などにもなっている。「障害者にとっては働くことが生きがいにもなっている。ほかの利用者にとっても、彼らが働いている姿を見ることで、障害者への差別や偏見がなくなるきっかけになれば」と話す。
「地域で子育て」を実行
同所では9月8日(木)から「若小わくわく教室」を毎週木曜日に開く。若葉台小学校と連携して実施される同事業は、小学生の学習の場を作ることや、地域で小学生を見守ることなどが目的。時間は午後2時半から6時まで。時間内は団地に住む元教諭などが常駐し、小学生の宿題を手伝ったり、話を聞いたりする。同事業について「地域が子どもを見守れる場所や子どもの居場所になれば」と話す。
これからについて「中学・高校生の居場所づくりをどうするかは今後の課題」と白岩理事長。団地に住むすべての世代が利用できる場所づくりを目指す。
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