旭区版 掲載号:2017年7月27日号

横浜市旭区医師会の6代目会長に就任した

一色 聡一郎さん

二俣川在住 48歳

若い力で地域医療をけん引

 ○…6代目の旭区医師会会長は、歴代最年少となる48歳。旭区民に役立つ医療を提供するため、「ドクター同士や行政との連携が、よりスムーズになるようなお手伝いをしたい」と穏やかな語り口で新会長としての思いを話す。

 ○…生まれも育ちも二俣川。「小関産婦人科で生まれ、記念写真を撮るのはみよしスタジオでしたね」。現在、再開発が進む二俣川駅南口は「昔は西友の場所がゴルフ練習場で、こっそり入り込んで遊んだこともあった」とのどかだった街を懐かしむ。「かなり内向的な子どもだったんですよ」と話す少年時代。通っていた精華小学校への通学の電車内でも「本が好きでよく読んでいましたね」。中学では物理部に所属。コンピューターに興味を持ち「複雑なものではなかったですが」というものの、簡単なゲームのプログラミングなどもすでに手掛けていた。

 ○…医師を志したのは高校2年生のころ。「父が開業医だったので、医師という職業が身近だった」。高校卒業後、現役で慶應義塾大学医学部に入学。初めて患者に接した3年生の時を振り返り「最初はとまどいましたね。人と話すのが苦手で、接客業などのアルバイト経験も無かったので」と苦笑い。一方、趣味として続けていたコンピューターでは、専門誌でプログラミングについて解説するライターのアルバイトも。その趣味が生かされ、今では「自作ソフトを診療に役立てているんです」。

 ○…現在、父が開業した「一色外科胃腸科医院」の理事長兼副院長。院長の父、同じく医師である妻とともに地域医療を支える。「開業医は大きな病気を治すよりは、かかりつけ医として患者さんの症状や悩みに幅広く対応していくもの」と思いを口にする。また、医師会の活動については「今進めている、災害医療の対応を行政と相談しながらまとめたい」と意気込む。若い力で、旭区の地域医療を盛り立てていく。

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