横浜市は1月9日、相鉄線西谷駅―二俣川駅間で検討を進めてきた鉄道の連続立体交差事業の構造形式を「地下化」にすることを決定。10カ所の踏切を除却することで、交通渋滞の解消や鶴ヶ峰駅北口のまちづくりの進展が期待されている。
同連続立体交差事業は2016年3月に、京急線「鶴見市場駅周辺」など、市内5区間の候補の中から次に行う事業区間として選定された。その後、交差方式の「高架化」か「地下化」の検討が進められ、踏切除却数が高架化に比べ2カ所多いことや周辺まちづくりへの寄与、経済性などが総合的に判断され「地下化」が決定した。事業区間の延長は約2・7Km、総事業費は約740億円。今後5年をめどに準備を進め、2023年に着工、33年度末までの完成を目指している。
”開かず”が5カ所
今回の事業区間には、鶴ヶ峰駅そばの鶴ヶ峰2号踏切=写真=を含め、ピーク時に1時間あたり40分以上遮断している「開かずの踏切」が5カ所ある。踏切周辺では、朝夕を中心に慢性的な渋滞が発生。また、消防車や救急車の通行の妨げになるケースもあり、迅速な対応が求められてきた。
鶴ヶ峰駅北口再開発に弾み
鶴ヶ峰駅北口周辺ではかねてから、再開発が模索されてきた。鶴ヶ峰駅周辺を含む区間が次の連続立体交差事業に選定されたことを受け、昨年6月からは、横浜市都市整備局や鶴ヶ峰駅北口地区再開発協議会(安藤公一理事長)による「鶴ヶ峰駅北口周辺地区まちづくり構想検討会」がスタート。市職員や同協議会・自治会関係者や地域住民らがまちの将来像について意見を出し合い、今年度末にまちづくり構想の素案を確定する予定だ。安藤理事長は「地下化に決まったことを軸に、検討会で市や地域住民とまちづくりについて進めていきたい」と話す。
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