神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
旭区・瀬谷区版 公開:2018年3月22日 エリアトップへ

三重県で開催された「第9回伊賀流手裏剣打選手権大会」で3位に入賞した 野口 晃希(こうき)さん 上白根町在住 16歳

公開:2018年3月22日

  • X
  • LINE
  • hatena
野口 晃希(こうき)さん

「本物の忍の姿 広めたい」

 ○…3位同着だった3人で行われた同点決勝。6m離れた直径約30cmの的に全身の意識を集中させた。「手裏剣打ちは、精神面が必ず素直に出るもの」。与えられた5投すべてに持ちうる実力を注いだ結果、5投すべてが点数の的に入り、同大会過去最高得点の190点を記録。会場からは一投ごとに歓声が沸いた。「3位の結果は悔しいが、最後に自分の実力を出せた」と充実感をにじませる。

 ○…自宅近くにある忍者道場「四季の森武道塾」に初代生として3歳から通い始め、塾長の池辺政昭氏を師匠に古武術や忍術を学んできた。「最初に学ぶのは、歩き方をはじめとした身体の使い方。忍者はすべての術が使えないといけない」。中学生の頃は朝稽古に加え、週6日道場に足を運ぶほど鍛練を積み重ねてきた。現在では子どもたちの指導にも携わる。一点の的に集中する手裏剣打の稽古は、周囲を見ながら冷静に物事を捉えると同時に、それを受け止める精神も養った。

 ○…12歳からは、都内を拠点に忍者の文化伝承に取り組む法人「武蔵一族」の一員として、「野猿佐助(やえんさすけ)」の忍者名でさまざまな活動に取り組んでいる。日本では映画などの影響もあり、暗殺者のイメージも強い忍者だが、「実は影で平和を作ってきた存在」と強調する。近年、外国人に人気が高いという忍者文化。「皆、真剣に話を聞いてくれる。外国からの逆輸入で、日本にも本物の忍の姿を伝えたられたら」。高校卒業後は武蔵一族の社員として、活動を本格化させるつもりだ。

 ○…学校と稽古、指導、武蔵一族での活動など多忙な日々を送る。今回の手裏剣打大会に向けて精神面を鍛えるため、昨夏からは毎朝5時に起床して朝稽古に励むほか、就寝前には体の状態を知るための瞑想を行うことを、毎日の習慣にしてきた。「周りを気にしないで打てたので、少しは強くなれたかも。継続は力だと思う」。謙虚に前を向き、忍者の道を突き進む。

旭区・瀬谷区版の人物風土記最新6

川田 剛(たけし)さん

心の病を抱えた人を支援し、設立30周年を迎えたNPO法人木々の会の理事長を務める

川田 剛(たけし)さん

旭区鶴ヶ峰在勤 68歳

1月23日

小川名(おがわな) 駿さん

農業を営む「横浜ワタヤファーム」の代表を務める

小川名(おがわな) 駿さん

旭区下川井町在住 27歳

1月16日

蔵屋 美香さん

2月に全館リニューアルオープンする横浜美術館の館長を務める

蔵屋 美香さん

西区在勤

1月9日

松本 憲さん

ビーチサッカーワールドカップの日本代表候補に選出された

松本 憲さん

瀬谷区阿久和東在住 37歳

1月1日

大熊 靖亮(やすあき)さん

二つ橋小学校の6年生を対象にキャリア教育の授業を教諭たちと実施した

大熊 靖亮(やすあき)さん

瀬谷区在住 46歳

12月19日

市原 淳さん

絵本作家で地区センターのプレイルームのリニューアルをプロデュースした

市原 淳さん

中区在住 54歳

12月12日

あっとほーむデスク

  • 1月16日0:00更新

  • 1月9日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

旭区・瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

旭区・瀬谷区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook