横浜市はこのほど、旧霧が丘第一小学校(緑区)の跡地活用事業者の公募について、星槎中学校・高校(金子肇校長・若葉台)などを運営する「学校法人国際学園」(青葉区)に決まったことを発表した。同法人は星槎中を霧が丘第一小跡地へ移し、19年度から運営を行う予定だ。
今回事業予定者に決定した学校法人国際学園は、星槎中学校・高校のほか、市内外で大学・大学院・幼稚園などを運営している。霧が丘第一小跡地へは、現在、若葉台にある星槎中学校・高校のうち、星槎中のみを移転する計画だ。同校は不登校の生徒らを対象とした教育課程に取り組んでおり、中学校には約240人が在籍。同校事務長は「近年ニーズが高まっており、手狭になっていた」と移転の理由を話す。また、現住所と移転先は直線距離で約1Kmということもあり「高校と今後も連携できると判断した」と話した。なお、土地は市から30年間の事業用定期借地で借り受け(月額約105万円)、建物は約4766万円で購入して改修を施す予定。19年4月1日までに本契約と建物引き渡しを行い、19年度から移転先で運営を開始する方針だ。
跡地活用 3度目の公募
旧霧が丘第一小は2006年4月、近隣の小学校と統合され閉校した。跡地の活用に関しては、これまでにも公募が行われており、08年には学校法人が小学校を新設・運営する計画で事業予定者に決定したが、「経済情勢の急激な悪化」を理由に辞退している(09年10月)。また、二度目の公募では防災広場を持つ戸建て住宅を計画した不動産会社に予定者が決定(11年)。これに地域住民らが反対し、翌年に住民監査請求が市に出され、計画は白紙に戻っていた。
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