神奈川県立公文書館(中尾1の6の1・堀江信夫館長)が開館25周年を迎え、現在、同館最古の公文書などを見ることができる記念展示が行われている。11日(日)には講座や見学会も実施、公文書を身近に感じられる機会となっている。
公文書館は、歴史資料として重要な行政文書や古文書などを収集・保存し、閲覧・公開する施設。開館したのは1993年。それまで県立図書館に併設されていた文化資料館での事業を引き継ぎ、新たに公文書館としてスタートした。
同館の役割は、一定保存期間が経過した県の行政文書や神奈川に関する古文書・私文書・行政刊行物などの収集や保存、公開。展示や講座などによる普及活動や電子記録の保存など、運営に関する様々な研究も行っている。現在、同館に保存されている資料は約75万点。年間で約2万2000人が訪れている。
「公文書考える」企画など
開館25周年を記念して行われている展示「公文書を考える」。同館最古の公文書である、鎌倉幕府が出した承久の乱にまつわる公式文書のほか、オリンピックや改元などに関する資料が展示されている。また、公文書館の歴史や公文書の管理方法の流れなども紹介されている。展示期間は来年3月31日まで。入館無料。
また、11月11日には、アーカイブズ講座が行われる。午後1時半から3時まで。改元を半年後に控え関心が高まる中、昭和への改元に関する講座「もう一つの改元ストーリー・昭和は葉山から始まった」を実施。講座の前後には、館内の見学会も予定されている。参加費無料。申し込み・問い合わせは、同館【電話】045・364・4461へ(11日当日まで参加受付)。
同館資料課の薄井達雄さんは「公文書館には、地域の歴史を伝える資料が多数あります。資料は調べる方がいて、初めて生きるもの。気軽に来館してほしい」と話す。
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