部活動の活性化につながる優れた取り組みを行った団体・個人を神奈川県教育委員会が表彰する「かながわ部活ドリーム大賞」の表彰式がこのほど、県立総合教育センター(藤沢市)で開かれた。旭区からは希望が丘中学校の演劇部が「ジュニア文化賞」、県立二俣川看護福祉高校陸上競技部の渋谷美月さん(看護科2年)が「メンバーシップ賞」を受賞した。
希望が丘中・演劇部
関東や全国大会出場実績がある希望が丘中・演劇部。今年度は東日本大震災が題材の作品「stranger」で、県大会において県知事賞を受賞するなど、文化芸術分野での活躍が評価された。
入部後に演劇を始める生徒がほとんどの中、部員総勢27人で劇を作り上げる同部。部長の河村思依蕗(しいろ)さん(3年)は「部員の間で話し合いが多かった。そのおかげで、みんなが『3・11を忘れない』というメッセージを伝える意識を持って取り組めた」と今年度の活動を振り返る。
3月には関東大会と地域公演を予定していたが、新型コロナウイルスによる感染症拡大防止の影響で中止になった。「会場に来てくれる方々と一緒に劇を共有したかったのに悔しい」と河村さん。それでも「これまで築いてきたものを、次の演劇に生かしてほしい」と後輩たちにエールを送った。
二俣川看護高・渋谷さん
二俣川看護福祉高・陸上競技部で2人しかいない競歩選手の一人である渋谷さん。地道に努力し活動を続けたことや他の生徒の模範となったことから、顧問の佐良土(さろうど)雪野教諭が同賞に推薦した。
昨夏には同校初のインターハイ出場を果たし、同9月には県高校新人陸上競技大会の女子5000m競歩で優勝。自ら考案・作成した陸上ノートに毎月初めに練習メニューの計画を立てるほか、レースの振り返りなども記録している。
陸上ノートを始めたのは昨年3月に石川県での大会で自己ベスト記録を出したものの、表彰台に上がれなかった「悔しさ」から。「ひたむきに努力している点を評価したかった」と佐良土教諭。渋谷さんは「自分の活動を見てくれている人がいてうれしかった。今年はインターハイで表彰台に上れるように頑張りたい」と意気込んだ。
![]() 表彰状を手に笑顔を見せる渋谷さん
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