昨年の旭区誕生50周年記念式典で、7人の区民が区政功労者特別表彰を受賞。ここでは受賞者の横顔を紹介します(一部辞退者除く)。
左足をなくした経験から、当事者として障害のある人が関わるさまざまな団体に長年携わる。「自分が辛い経験をしたように人も辛いだろうと思い、気づいたら関わっていたよ」と笑い、最長の旭区肢体障害者福祉協会は1981年から携わり続けている。
北海道出身で、仕事の縁から30代で横浜へ。木材を切り出す作業場で働いていた23歳の頃、事故で材木が足にぶつかり、出血多量で左足を失った。当時の義足は「丸太を切り抜いたようなものしかなかった」。歩くこともままならず、苦しい思いもしたが、苦難を乗り越えて元のような生活を送れるようになった。
当初は「周りの人は義足を見たくないだろう」と思っていたというが、障害者スポーツの全国大会を観て気持ちが変化。「頑張っている選手の姿を見て、障害を隠す必要はないと思った」。その後は縁あって自身も陸上の選手として出場し、その他の地域活動にも積極的に関わってきた。
昔と比べて障害者福祉の取り組みは進んだが、当時者も周囲も相互理解のために努力を続ける必要があるという。「障害がある人もどんどん外に出て行った方がいい。障害があってもなくても、お互い歩み寄らないと」
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