新型コロナウイルス感染症の広がりが収束を見せない中、横浜市教育委員会は3月9日、市立学校の臨時休業期間を当初予定より延長し3月24日(火)までと決定した。区内にある各学校の卒業式や施設でも、感染拡大を防ぐための対応が取られている。
学校の臨時休業は先月28日、各都道府県教育委員会などに対して文部科学省が正式に要請したことを受け行われているもの。横浜市では当初、3月3日から13日までを休業期間としていたが24日まで延長。修了式を25日(水)に実施し、翌日から春休みとする予定だ。
各学校の卒業式も例年とは異なる形で実施。11日に行われた中学校の卒業式は出席者数を抑えたり式典時間を短縮するなどの感染防止対策が取られた。小学校の卒業式も同様の対応が取られる。
万騎が原中学校(中村雅一校長)の卒業式は、3年生321人と教諭のみで実施。保護者と来賓の参列はなかった。会場の体育館は換気のためすべての窓が開放され、生徒、教諭とも全員マスク着用が義務付けられた。また生徒間の席も例年より間隔が空けられ、時間短縮を図るため、卒業証書の授与などは壇上に上がらず進められた。
卒業生代表として「お別れの言葉」を述べた後藤栄人さんは「こんな形で卒業するのは良かったと思わないが、起きてしまったことは仕方ない。できることに目を向け、満面の笑みで中学3年間を最高だったと言おう」と語った。中村校長は式辞で「『あたりまえ』はない。危機的状況でも自分で考え判断し、行動できる人やリーダーになってほしい」と伝えた。閉式後、卒業生は本来保護者に拍手され退席するところ、教諭らがつくった花道で見送られた。
施設も対策に注力
二俣川駅に直結する各施設でも感染防止対策に取り組んでいる。旭区民文化センター・サンハートは3月中を終日臨時休館に。商業施設のジョイナステラス二俣川と相鉄ライフ二俣川は3月中旬までの施設イベントを原則中止にしたほか、一部店舗を除いて営業時間を3月25日まで11時から20時に短縮している。
また、旭図書館は31日(火)まで、予約本の受け取りと返却など一部サービスに限定。よこはま動物園ズーラシア、旭公会堂、旭スポーツセンターのほか、区内地区センター・コミュニティハウスなども31日まで休業となっている。
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