旭区の文化芸術活動の拠点である旭区民文化センター・サンハート(佐藤輝一館長)は、合唱・ダンスに取り組む団体にホールを安く貸し出す取り組みを始めた。新型コロナウイルスの影響で団体側にとって練習場所の確保が難しい状況の中で、文化芸術活動を支援していきたい考えだ。
日頃は音楽の練習や発表、芸術作品の展示などが盛んに行われてきた同館。ピアノを備えた音楽工房やカルチャー工房などを、合唱・ダンスなどの団体が練習で利用することも多い。
しかし現状では新型コロナの感染防止対策として混雑を避ける状況から、音楽工房は7人、カルチャー工房は12人と定員を制限する状況が続く。また地区センターや地域ケアプラザなども、利用人数制限や大声での歌唱などに対する施設貸し出しを休止するなどしており、ある程度の人数が属する団体は練習が思うようにできない状態が続いているという。
文化芸術を守る
こうした状況から、同館では文化芸術活動を守りたいと最も広いホールを格安で提供することを決めた。ピアノ利用料なども含めて通常1万5千円以上かかるところ、日付を絞って1時間3千円で貸し出し、練習に活用してもらう。
9月2日・3日には合唱団体向けに開放し、3団体が利用。日頃はケアプラザなどで練習する「野ばら合唱団」のメンバーは「声を出す練習は半年ぶりくらい。良いピアノもあって、こんな場所を使えてありがたい」と話す。
本日10日と11日(金)はダンスの団体を対象に同様の貸し出しを実施。また10月は26日(月)・27日(火)に合唱、28日(水)にダンスを対象に行う予定だ。
同館の担当者は「私たち文化施設は文化芸術を守る立場でもあるので、試行錯誤して企画しました。皆さんが安心して練習できるよう、今後も取り組んでいきたい」と話す。詳細は同館【電話】045・364・3810。
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