「あさひブックデイ」を主催する旭区まちづくりポットの代表を務める 沼田 真一さん 鶴ヶ峰在住 43歳
本でつなぐ、人と人
○…公開読書会やビブリオバトル、一箱古本市など本を通じた様々なイベントを旭区内で催し、人のつながりを創出してきた。今年で3回目の「あさひブックデイ」もその一つ。編集者や福祉関係者、農家など「イベント慣れしている」という分野の異なる頼れる仲間と準備を進めている。
○…大学時代、大学の近くにあった名画座「早稲田松竹」の休館が決まった。就職活動時期ではあったが「映画が好きだった」こともあり就職活動はせずに一念発起。「早稲田松竹復活プロジェクト」を立ち上げた。存続のための経営企画案を考え、署名活動も実施。多くの賛同を得ると間もなく名画座は復活を遂げた。今も人気の映画館。その歴史の1ページになり、「今でも語り継がれている。やってよかった」とはにかむ。
○…イベント会社に就職し、住民参加型のイベントなどを手掛けた。そのつながりから横浜開港150周年イベント「開国博Y150」にも関わり以後、独立。「知っている人がいるまちに住みたかった」と、「Y150」を通して人のつながりができたことから旭区に居を構えた。現在は東京造形大学の教員として自身の経験を交え、より良い環境を作り出すための社会デザインなどを学生に伝えている。
○…小学生の頃、ファンタジー小説などに魅せられて本好きに。しかし、周囲に良い本を紹介してくれる本好きの大人はいなかった。書評合戦をする「ビブリオバトル」に小学生が飛び入りで参加し、生き生きと話す姿は「本について話したい、人に伝えたい」と思っていた子どもの頃の自分と重なり、共感するとともに「嬉しい」。「まちづくりはつながりづくり」。本をそのツールに、誰もが住みやすいまちを作っていく。
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