東京2020パラリンピック男子競泳代表の日向楓選手が通う旭高校で3月25日、パラリンピック出場を祝う植樹式が行われた。
日向選手は生まれつき両腕がなく、兄の影響で小学1年生の時、水泳を始めた。同校に進学した昨年、東京パラで50mバタフライ(運動機能障害S5)に出場し予選8位で通過し決勝へ進んだ。決勝では柔軟性を生かした泳ぎで7位入賞を果たした。
今回の植樹は生徒会が企画し、卒業生らで組織する同窓会が後援して実現。生徒会役員や水泳部員らが雑草で覆われた部室脇のプールを見下ろす場所を整地し、また日向選手と一緒に植樹できるようにと、ペットボトルを加工し足で操作できるスコップも作成した。
植樹する木は日向選手の名前にちなんでカエデが選ばれ、今年の秋に真っ赤に色づいた紅葉を楽しめるという。
日向選手は「パラリンピックで7位入賞できたのはみんなの応援のおかげ。このカエデの木が成長するように、ぼくも一生懸命練習して成長したい」とあいさつした。そして水泳部員に対して「心の通じる仲間たちで頼れる存在」と話した。
2024年パリのパラリンピックを目指す日向選手は「決勝に進み、7位以上の成績を残したい」と意気込みも語った。
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