今宿西地域ケアプラザで4月から「手話ダンス」の講座を開催する 山田 恵子さん 今宿南町在住 66歳
「手話を知るきっかけに」
○…音楽や歌詞に合わせてダンスをしながら手話をする”手話ダンス”。「手と表情で歌詞を伝え、足でリズムをとり、聴覚障害のある人もそうでない人も、楽しめるダンスです」とほほえむ。今回は自身初となる区内での小学生向けの講座。子どもたちが手話に興味を持つきっかけとなりたいと意気込む。
○…手話と出合ったのは25年ほど前。母に聴覚障害があり、手話ではなく口話や筆談で会話していた。「子どものころに母と手話を一緒に学んで会話ができるようになっていたら、もっと意思疎通を図れたんだろうな」と考えると手話を習わずにはいられなかった。そんな中、偶然目にした手話ダンスを習い始める。「教わるうちに、別の人にも伝えたいという思いが強くなって」と語る。これまでに地域でサークルをつくり仲間と活動し、高齢者向けの施設などで披露してきた。今は区内にとどまらず、藤沢市や厚木市などでも指導している。
○…横須賀市出身で8人きょうだいの末っ子。「兄や姉はみんな私をかまってくれました。だから昔から人と話すことが大好き」と笑い、地域活動や息子たちの学校のPTAにも積極的に参加してきたとか。手話ダンスと同時期に趣味で始めたフラダンスも、近隣住民たちから教えてほしいと言われ、小学校や地域の施設で指導もする。
○…「手話ダンスができるからといって手話で難なく会話ができるほどにはなれない」と語る。一方で、振り付けを覚えることで、困っている聴覚障害者と出会ったときに役立つ可能性もあるという。手話ダンスで使用する歌の中には、今の子どもたちが、学校でも習う昭和の名曲もある。「若い世代が手話に興味を持つためにも、楽しい指導を心掛けたい」
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