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連載5 ちょっと役立つ 口腔と歯の話 テーマ「口臭のあれこれ」
口臭には誰にでも起こる生理的な口臭と、飲食物や嗜好品、ストレスによる口臭、病気が原因の口臭があります。胃が悪いと口臭が出るといわれますがほとんどが誤解です。
口臭の原因の多くは口の中にあり、歯周病や虫歯、舌苔、唾液の減少による硫化水素やメチルメルカプタンという物質の産生に起因します。とくに歯周病の原因菌は硫化水素より太刀の悪いメチルメルカプタンを大量に産生し悪臭となります。
口臭でもっとも気を付けなければいけないのが「口腔がん」です。口腔がんは以前の連載でお話ししましたが、舌や歯肉、頬粘膜などにできるがんの総称で、症状のひとつに『口臭』があげられます。たかが口臭と考えていても、しこりやなかなか治らない口内炎などの症状も気になる場合には、口腔がんの可能性がありますので口腔外科で歯周病も含めた精査をおすすめします。
口腔がんの予防は、禁煙や度数の高いお酒を控えること、栄養バランスのとれた食事をとることが基本です。加えて口の中を清潔に保つことや壊れた入れ歯、合わない入れ歯、かけてとがった歯などを放置せず、きちんと治療することも重要です。これらは口臭予防にもなるので、マスク生活で口臭が気になる場合にはかかりつけ歯科医院をもち、クリーニングや歯周病などのチェックを行い口臭や口腔がんを予防していきましょう。
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