作曲家として今宿地域ケアプラザでクラシック音楽鑑賞講座を行う 秋岸 寛久さん 中希望が丘在住 59歳
「音楽で優雅なひとときを」
○…コロナ禍で作曲家の活動が少なくり、1年前から自宅で開く音楽教室のプログラムとして行ってきた講座。地域ケアプラザの職員の目に留まり、今回初めて公共の場で開催する。「CDやレコードをかけながら、作曲家目線で、曲や作者のすばらしさを伝えています」と照れ笑い。熱を持って話すあまり、ついプレーヤーのボリュームを下げて話してしまうこともあるとか。
○…幼少期からピアノや箏を習い、中学生のころに作曲を学び始める。きっかけはいたずらで五線譜に書いた音符。それを見たピアノの先生に作曲の先生を紹介された。厳しい指導ではあったが「負けたくない」という思いで、ひたすら続け音大に入学。そこで箏や三味線などの伝統的な日本の楽器を使って演奏する「日本音楽集団」と出会う。同楽団の作曲家から学び、卒業後は自身も入団。楽団で演奏する曲やメンバーのソロ曲などを作ってきた。「日本の楽器はそれぞれの特徴をよく知らないと、作曲できない。難しさがあるから好きです」
○…希望ヶ丘幼稚園・小学校・中学校・高校と通った生粋の”希望が丘っ子”。娘も同じで小中高と母校のPTA会長を務めた。「断れない性格で」と笑顔には人柄の良さがにじむ。父は地域で町内会などの会長を歴任しており、代替わりした今は「父とも一緒に活動されていた先輩方にかわいがってもらえてありがたい」と話す。
○…30年以上伝統的な日本音楽を継承する一人として活躍。一方で、同じ作曲家として、世界に名を残すクラシック作曲家には尊敬のまなざし。「クラシックを好きな人は多いから講座にしました。音楽は生活を豊かにするもの。聞くことで優雅なひとときを過ごしてほしい」と語る。
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