万騎が原中学校水泳部の鈴木結蘭(ゆら)さん(3年生)が、8月19日に宮城県で行われた全国中学校水泳競技大会・女子200m背泳ぎで3位入賞を果たした。記録は2分11秒49。4位の横須賀鴨居中の選手と0・24秒差の接戦を制した。
全国大会の予選として7月に行われた県大会。種目ごとに定められている、標準記録を突破した選手のみが全国大会に駒を進めた。鈴木さんは200m女子背泳ぎで3番目、100mでは5番目に出場権を獲得。同校の後輩らとともに臨んだメドレーリレー、フリーリレーでも入賞し、全国出場を決めた。
地震の影響でリレー断念
当初、全国大会は宮城県にある50mプールで開催を予定していたが、3月16日に起きた福島県沖の地震により、会場の天井が崩落。別会場での開催が模索されるが、確保できたのは25mプールに。距離が通常の競技よりも短いため、メドレーリレー、フリーリレーの中止を余儀なくされた。
一方で個人種目は折り返しを増やして実施。慣れない中ではあるが、鈴木さんは200m背泳ぎで県大会の2分19秒20から8秒近くタイムを上げ、2分11秒49をマーク。ターン動作を苦手としながらも、堂々の3位を獲得。「正直3位に入れるとは思ってもみなかった。最初はびっくりして、その後うれしい気持ちが湧いてきました。3年間の集大成で苦手だったことが上手くできたと思います」と喜びの瞬間を振り返る。
「もっと上を目指したい」
二人の兄の影響で5歳の頃から水泳を習い始めた鈴木さん。どんなことがあっても無心になって泳げるのが水泳の魅力と語り、「大好き」と満面の笑みを見せる。
一方で、中学入学後はタイムがなかなか伸びず、つらい時期もあったという。「練習してもうまくいかなくて、これが限界ならやめようと思っていました」。そんな時期を励ましてくれたのは白血病の療養生活から復帰し、懸命に泳ぐ池江璃花子選手だった。「自分も負けずにもっと上を目指そうと心に決めましたタイムも徐々にも伸びていきました」
そうして叶えた、初の個人での全国大会出場。入賞も果たし、周りからも祝福の声もたくさん届いたという。
来年度から県内の強豪高校に進学予定。オリンピックや世界水泳に出場するような選手を目指していくという。「もっと上の場所で戦える力をつけて、もっと上手い人に勝ちたいです」と意気込み十分だ。
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