日本画家として万騎が原地域ケアプラザで12月14日に講座を行う 新倉 佳奈子さん(本名:安藤 佳奈子) 二俣川在住 41歳
「絵には心がにじみ出る」
○…家事や2人の子どもの育児、仕事をこなしながら、日本画家として活動する。4年前から、万騎が原地域ケアプラザでデッサンの講座を月に1度開催。12 月14日には日本画で次の干支「卯」を描くイベントも行う。「絵は上手い下手は関係ない。気軽に来てほしい」とにっこり。参加者が絵を好きになるきっかけを作りたいという。
○…横須賀市出身。曽祖父が集めていた古い着物に囲まれて育ち、日本文化を身近に感じていた。高校生の時、美大に進学しようと決意。日本画は詳しくはなかったが「育った環境や詳しく調べた結果、興味を持った」と専攻することに。しかし、受験時には”合格するため”のデッサンを続け、入学後も以前のような気持ちでは描けずにいた。そんな時に、道端の花を何度も通って描いていると近所の人から「あなたが毎日描くから私もその花を描いたの」と笑顔で声を掛けられた。「邪魔だ」と怒られると思ったが、「ただ描いていただけで、その姿を見た人が興味を持ってくれたのがうれしかった」と感銘。美術の楽しさを伝えていこうと心に決めた。
○…美大卒業後は郵便局などに務める。三崎港のそばで働いていた時に落書きした絵は、三浦商工会議所のマスコットキャラクター「三浦ツナ之介」に選ばれた。2014年に、能楽師の夫との結婚を機に旭区内に転入。現在は実家が作るジャムを鎌倉で販売している。
○…絵は上手く描くことがすべてではなく、心がにじみ出るもの。見た人を感動させるために「素直な気持ちで描き続けたい」と語る。忙しい毎日だが、今後もいろいろな形で日本画を描き「自分の作品を突き詰めていく」と真剣な眼差しを見せた。
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