博覧会国際事務局(BIE)の総会がフランスで11月28日(現地時間)に行われ、旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)で開催予定の「2027年国際園芸博覧会」が条約に基づく国際博覧会として認定された。これによって、国内で37年ぶりとなる最上位のA1クラスで開かれることが正式に決定した。
国際園芸博覧会は旧上瀬谷通信施設の一部(約100ヘクタール)を会場に、27年3月から9月にかけて開催が予定されている。「幸せを創る明日の風景」をメインテーマに多様な展示、コンペティションなどを企画し、ICT活用などを含め約1500万人の参加者が想定されている。
BIEの総会では、山中竹春市長と斉藤鉄夫国土交通大臣がビデオメッセージを送り、開催主体の(一社)2027年国際園芸博覧会協会の河村正人事務総長が準備状況をプレゼンテーション。BIE旗の引き渡しセレモニーもあり、国や横浜市、同協会の代表者が受け取った。
開催期間や会場の広さによって「A1」「B」「C」「D」に分かれている国際園芸博覧会。A1は50ha以上の広さで長期間(3〜6カ月)行うことが条件となり、国際園芸家協会(AIPH)の認定に加え、国際博覧会条約に基づくBIEの認定を受ける必要がある。国内では、Bクラスは淡路(2000年)や浜松(04年)で実績があったものの、A1は「大阪花の万博」(90年)のみ。横浜市などはA1を目指して17年度から招致活動を本格化。19年にはAIPHで開催申請が承認されていた。
フォトコンで機運醸成
開催に向け旭区では、横浜国際園芸博覧会旭区推進協議会(山岸弘樹会長)を中心に、地域を盛り上げるためのイベントを企画。今年度に「フォトコンテスト」が行われた他、来年3月から5月に計画されている一般家庭などの庭を自由に巡るイベント「オープンガーデン」などの準備も進められている。旭区推進協議会の山岸会長は「当会としては、花・緑・農をテーマとした様々なイベントを通じて園芸博覧会の開催に向けて盛り上げていきます。たくさんの人に旭区の魅力を伝えていければ」と語った。
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