児童・生徒が主体となり、いじめの未然防止に取り組む横浜市の事業「横浜子ども会議」。市内各区で区内の各市立小・中学校の活動を持ち寄る区交流会が行われた。
横浜子ども会議は、2013年度に始まった事業で、今年度が11年目。子どもたち自身が、校内で良好な人間関係を築き、快適に過ごすにはどうすべきかを議論し、いじめ防止を主体的に考えることを目的としている。
独自のアイデア多数
今年度のテーマは「つながる、広げる、いじめの未然防止の輪」。各小・中学校でテーマに沿った活動を実施。各中学校ブロック単位で児童・生徒が話し合い、その後、各区毎の区交流会でその内容を発表し、取り組みを共有する。
旭区交流会は8月30日に実施。会場となった保土ケ谷公会堂内に3カ所の発表ブースをつくり、11の中学校ブロックの児童・生徒が順番に発表側と見学側に分かれ、取組みを紹介した。発表は模造紙に「あいさつ運動」、「ふわふわ言葉を増やす」、「いじめに関する漫画を書く」、「青空収穫祭を催す」など各校で具体的に取り組んでいる活動内容を掲示。発表役の児童・生徒が取り組み内容を解り易く説明した。
輪の拡がり期待
自身も発表を行った南希望が丘中学校の鶴見香里奈さんは「それぞれの学校に対応した取り組みが行われていてすごいと思った。また、小学生と関わる機会もあり、自分とは違う学年の子から、新しい視点を学ぶことができた」と話す。また、今宿中学校の生徒会長を務める山内晴太さん(3年)は、生徒会の仲間と夏休みに発表資料を作成。重要な所に色を付けたり、字を大きくしたりする等工夫を凝らした。発表を終え「色々な学校が独自の取り組みを行っていることが分かったので、自分たちの学校にも取り組みを入れて、いじめの未然防止につなげたい」と語った。発表終了後、都岡中学校の佐久間桂一校長は「どのブロックも工夫した発表でよかった。ぜひ今日の発表内容を家や学校に持ち帰って振り返りを」と子ども達に求めた。
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