(一社)大和青年会議所(古谷田高穂理事長、以下、大和JC)が11月9日、(社福)横浜市旭区社会福祉協議会(渡邉多喜男会長)に車椅子1台を寄贈した。
市境を超えた寄付。両団体を繋いだのは、笹野台在住の成田清四さん(77)の「プルタブ」だった。
きっかけは仕事仲間
成田さんは、2013年頃から「プルタブ」と呼ばれる缶の飲料水の飲み口のふた部分を集め、大和JCに寄付を続けている。
きっかけは30年程前。成田さんの仕事仲間が、プルタブを集めて車いすに還元する活動をしており、共感した成田さんも集めて仲間に託していた。仲間の帰郷で、残ったプルタブの引き取り手を探していたところ、人づてに大和JCの存在を知った。
大和JCは2002年からプルタブの回収事業を行っており、大和市内の事業所などに回収ボックスを設置、大和市社会福祉協議会に車いすを贈る活動を続けている。これまでに寄贈した車いすは65台にもおよぶ。
成田さんが最初に大和JCへ送ったのは20㍑缶で6缶分。バイクが趣味の成田さんはバイク仲間にも声を掛けており、あちこちから送られてくることから、今ではある程度溜まった段階で、事前に連絡し、大和JCが引き取りに出かけている。今年2月にも10缶分を寄贈。成田さんがこれまでに送った量は20㍑缶で46缶分にもなる。
想いに応えたい
大和JCでは、個人で多くのプルタブを集める成田さんの想いに応えようと、成田さんに車いすの寄贈先を相談。成田さんは、「それならば」と地元の旭区社協への寄贈を依頼、この度実現となった。
9日には、古谷田理事長、神沢康介副理事長、広畠知也専務理事が車いすを持参。成田さんに謝辞を述べるとともに、旭区社協に現物を寄贈した。
成田さんは「贈ってきてよかった。地元の旭区に還元してもらうと、ますます意欲が湧いてくる」と満面の笑みを浮かべた。区社協の渡邉会長は「最初は『なぜ大和市から?』と思った。いきさつを聞き、成田さん、大和JC双方に大変感謝している。大切に使わせていただく」と謝辞を述べた。この日、旭区社協は成田さんと大和JCに感謝状を贈った。
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