横浜市はバリアフリー推進の一環として、高齢者や障がい者など誰もが移動しやすい環境を作ろうと、三ツ境駅北口歩道橋でのエレベーター設置を計画している。2024年度に着工し、25年度中の供用開始を目指す。
バリアフリーの推進で
市道路部施設課によると、設置場所は三ツ境駅改札口から北口バスターミナルまで延びる歩道橋。既存の階段を撤去し、車いすの転回も可能な最大15人乗りのエレベーターを設ける。乗降場所は地上階・中2階・歩道橋階の3フロア。
長年の課題
改札から北口バスターミナルの最短ルートには、相鉄ライフ三ツ境内に十数段の階段がある。また、歩道橋とバスターミナルを結ぶエレベーターや下りエスカレーターも設置されていない。そのため、現在のバリアフリールートは、相鉄ライフ西側のエレベーターからタクシー乗り場に降りて、三ツ境下草柳線の横断歩道を渡る必要がある(下図)。迂回路のため距離が長く、三ツ境下草柳線を乱横断する人もいるという。
市では2007年、三ツ境駅周辺地区交通バリアフリー基本構想を策定。瀬谷区役所方面に向かう線路沿いにエレベーターを設置するなど対策を進めた。その一方、バスターミナルに向かう経路のバリアフリー化は構造的な問題から断念せざるを得ず、長年の課題として残っていた。地域住民やバス利用者からも改善を望む声が挙がっていたという。
相鉄にも働きかけ
同課担当者は北口歩道橋のエレベーター設置について、「できる限り早く工事が完了できるよう取り組む」とコメント。また、最短のバリアフリールートを実現するには相鉄ライフ内の階段にエレベーターを設ける必要があり、「25年度中に供用開始できるよう相鉄グループにも設置を働きかけている」と話す。
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