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旭区・瀬谷区版 公開:2024年6月20日 エリアトップへ

吉沢協平さん(旭区) 6日間走で日本新記録 国内初の大会 827Km走破

スポーツ

公開:2024年6月20日

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日本記録を更新した瞬間を喜ぶ吉沢さん※提供写真
日本記録を更新した瞬間を喜ぶ吉沢さん※提供写真

 ”超長距離”を走るウルトラマラソンのランナーとして活躍している会社経営者・吉沢協平さん(旭区在住/48歳)が、国内初の「6日間走選手権」(5月20日〜26日、青森県弘前市)で、日本人最高記録を更新する827・201Kmを走破して優勝に輝いた。

 このレースは6日間(144時間)で走破した距離を競うもの。1770年代にイギリスのプロ長距離ランナーがロンドンからヨークまでの往復637Kmを6日間で走った試みが起源とされており、現在は欧米などで大会が行われている。

 国内初の今大会はNPO法人スポーツエイド・ジャパン(埼玉県)の主催。24時間走や48時間走などと合わせて行われ、コースは日本陸上競技連盟の公認を、大会は日本ウルトラランナーズ協会の公認を受けている。1周1・25Kmのコースを走り続け、休憩や睡眠のタイミング、時間はランナーに委ねられている。6日間走には男女27人が出場した。

 200〜300Kmのマラソン大会を主戦場とする吉沢さんにとっても、6日間走は未知の領域。今年3月頃から本格的な練習を重ねて本番に臨んだ。

 「フレッシュな身体の状態をいかに保つか。そこに集中しました」と吉沢さん。前半戦は1時間ほど走った後に10分前後の休憩を取り、専用機器で足をマッサージしたり、シャワーを浴びるなどして心身のケアに努めたという。メンタル管理も重要で、「競技中はあえてマラソンから離れ、仕事のことなどを考えたりしていました」と振り返る。

 一時はトップに最大60Kmほど離されたが、焦ることなく自身のペースを維持。戦略通りレースを進めると、他選手のペースが落ちてくる後半戦で猛烈に追い上げ、最終日には上位2人を追い抜かす大逆転劇を演じた。

 827・201Kmは、2005年の海外大会で記録された日本人最高記録814・4Kmを更新。吉沢さんは「自分が予想していたよりも距離が伸びた。日本記録を更新できてうれしい」と喜ぶ。今大会は上位3人が814Kmを上回った。

世界に照準

 吉沢さんは宮城県出身で、中学から大学まで陸上競技に取り組んだ。社会人になり運動から遠ざかっていたが、起業のタイミングで健康管理も兼ねて40歳手前からジムのトレーニングを再開。16年には横浜マラソンで学生時代以来のフル(42・195Km)に挑戦した。「想定より1時間近くも遅かった。悔しくて競技魂に火が付きました」。本格的にマラソンに打ち込むようになった。

 現在は200〜300Kmの大会に年4、5回出場。22年には東京グレートレース250Kmで優勝した。「走り切った後の達成感が何よりの醍醐味」とウルトラマラソンの魅力を説明する。

 9月にはハンガリーで行われる6日間走の世界選手権にも出場予定。今大会の経験を糧に、メダル獲得とアジア記録(904Km)の更新を狙う。

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