旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)で開かれる国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の開催1000日前となる6月22日、公式マスコットキャラクターの名前が「トゥンクトゥンク」に決まったことが発表された。川崎市在住の北原やえさん(40)の考案で、「たくさんの命あるものがときめくように」という想いが込められている。
27年3月19日から9月26日まで行われる国際園芸博。開催3年前の今年3月19日、映像・アートディレクターの牧野惇さんがデザインし、「宇宙の彼方から地球に憧れてやってきた精霊」という公式マスコットが発表。名前は一般公募され、6000点を超える作品が寄せられた。
名前の発表会は22日に市内中区のホテルで開催。北原さんによると、「トゥンク」は恋をした時や何かにときめいた時の心臓の音。憧れの地球を旅する精霊の気持ちを表現しているという。選出については「最初は喜びより驚きの方が大きかったけれど、家族から『すごい』と言ってもらえて喜びが何倍にも膨らみました」と話した。
発表役を務めた公式アンバサダーの俳優・芦田愛菜さんは「可愛らしく素敵で親しみやすい名前。博覧会の魅力をトゥンクトゥンクと一緒に発信していきたいです」と意気込んでいた。
横浜瀬谷の生徒が発表
発表会では国際園芸博に関する市民参加活動の紹介もあり、県立横浜瀬谷高校の内山晄希さん(3年)と山口玖玲亜(くれあ)さん(1年)がフラワーロードプロジェクトを紹介した。同プロジェクトは23年3月に閉校した瀬谷西高校の生徒が地域に対する恩返しとして、瀬谷駅周辺から旧上瀬谷通信施設まで延びる海軍道路などに花を植えたことから始まったもの。現在は横浜瀬谷高の生徒や瀬谷西高の卒業生、地元の自治会や各種団体などが協力しながら、植栽を引き継いでいる。
5月に初めて参加したという山口さんは「花を植えることで街が彩り豊かになりました。園芸博を知るきっかけにもなりました」と説明。内山さんは「瀬谷区をより魅力的な街にしていきたいと願っています」と更なる活動に意欲を見せた。
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