旭区の万騎が原中学校2年の白川千穂さんが、6月9日に東京都で開催されたクラシックギターの全国大会「第46回 ジュニア・ギター・コンクール」で、部門1位と自身初となる最優秀賞を獲得した。
ギター演奏の技術力や表現力などを競う同大会。これまで複数のプロ演奏家を輩出してきた。日本各地での予選を勝ち抜いた幼児から高校生まで33人が参加。白川さんは「中学生の部」の1位に輝き、その上で全参加者の中から最優秀賞に選ばれた。
白川さんが演奏したのは「Fatum”運命”」。ロシア出身の作曲家が同国の民謡を元に作った曲で、「ロシア兵が、戦争に行って死にたくないと嘆く」内容だ。
白川さんはこの曲を偶然発見し、「戦争が取りざたされている世界情勢。今演奏したら観客からどんな反応があるのか気になる」という思いで選曲した。「観客が最後に希望を持てるようなアレンジを施した。技術面で非常に難しい曲だが、自分の得意な表現力を意識して演奏できた」と大会を振り返った。
作曲にも挑戦へ
白川さんがギターを始めたのは5歳の時。「人と違う習い事を」と近所のギター教室に行き、その音色のかっこよさなどに惹かれた。
小学校3年からは、教室の先輩の勧めもあり、コンクールに参加するように。「自分の演奏に対してどんな評価がもらえるかを楽しみに参加している」と語った。
現在は様々なコンクールでの賞を獲得しており、ピアノのコンサートなどにも呼ばれるように。「他の楽器を聴く機会にもなる。積極的に出ていきたい」と目を輝かせた。
演奏だけでなく作曲にも興味があり、「これから勉強して小さい子向けの曲を作っていき、ギター人口の増加につなげたい」と今後を見据えた。
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