瀬谷区や泉区を拠点とする小学生女子バレーボールチーム「原クラブ」(碓井啓之総監督)が、「第44回 全日本バレーボール小学生大会 神奈川県予選会」(6月16日〜22日、横須賀アリーナほか)を初制覇した。創部49年にして初となる全国切符を掴んだ。
原クラブは1975年発足。今は横浜市西部や大和市、藤沢市などに住む2年生から6年生まで19人が所属し、近隣の小学校などで練習している。2021年には関東大会で初優勝した。
大辻浩司監督によると、今年のチームは高い攻撃力が特徴。県内の強豪と比べて上背は無いが、速い展開で試合の主導権を握る。スピードとパワーに優れブロックも得意な相原寧々さん(6年)と、スパイクやサーブ、レシーブを高いレベルでこなす有田桜子さん(同)がエースとして攻撃を牽引。守備の要は石原あすかキャプテン(同)で、正確なレシーブで攻撃の起点となる。
市大会の悔しさバネに
県予選は各地区を勝ち抜いた24チームがトーナメントで優勝を争った。原クラブは横浜市大会で3位と思うような結果を残せておらず、「ミスも多かった。子どもたちは悔しい思いをした」と大辻監督。選手たちは改善点を洗い出し、試合中の声掛けなど改めて基本を徹底したという。
県予選は市大会から復調し、全試合ストレート勝ちで優勝。リトルエンジェルス(川崎市)との準決勝の第1セットはセットポイントを迎えてからデュースに持ち込まれるも、最後は相手を突き放すなど勝負強さを見せた。「市大会から奮起したことが初優勝につながった」と大辻監督。石原キャプテンも「厳しい練習の成果が発揮できたと思います。勝った瞬間は嬉しい気持ちでいっぱいになりました」と笑顔で振り返った。
全国大会は8月6日から都内などで開催予定。碓井総監督は「自分たちのバレーで、一つでも多く勝ち上がって欲しい」と教え子を鼓舞する。石原キャプテンは「全員がそれぞれの課題を改善して、全国で結果を出したいです」と意気込む。
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