三ツ境南口商店街にある「(有)アヅマ電器 三ツ境店」で6月に映画のロケが行われた。ろう者と聴者、クルド人の家族などが言葉の壁を乗り越えて相互理解を深めていく物語で、2025年冬に公開される予定。
言語テーマ ろう者や聴者出演
同作品(タイトル未定)の監督は、「なんのちゃんの第二次世界大戦」を手がけた河合健さん。プロデューサーの小澤秀平さんによると、舞台は地域の商店街で、主人公で聴者の夏海(長澤樹さん)は、ともにろう者で電器店を営む父親と弟と暮らしている。この一家と、商店街に外国人や障がい者を誘致する街おこしの一環で移り住んだクルド人家族などとの関わり合いが描かれる。
作品には日本語や手話、クルド語など様々な言語が登場。言葉やコミュニケーションの壁を題材にした、笑いもあるコメディ映画だという。キャストは、それぞれの第一言語の役柄として出演していることも特徴。小澤さんは「ろう者は手話に加え、口や目の動きで考えを伝えます。そうした様子を忠実に伝えることにこだわっている」と説明する。
ロケ地を選ぶにあたり、首都圏などで600軒ほど電器店を探したという。撮影可能な広さや商店街の雰囲気などを重視し、あてはまったのが同店だった。また、三ツ境南口商店街が2017年に「ミックルUD(ユニバーサルデザイン)プロジェクト」を立ち上げ、聴覚障がい者の買い物しやすい環境作りを目指してきたことも一因になったという。
「撮影依頼は初めて。驚きました」と振り返るのは同店の鍋倉かおりさん。店内には昨年亡くなった父親が手作りした装飾などが残っているため、「何かの映像として記念に残れば」と受け入れたという。撮影期間中は、店舗や倉庫を貸し、商品陳列や飾りつけなどでも協力した。
聴力の弱い人が来店した際は、筆談で対応するケースもあるという同店。「どんな作品になっているのか楽しみ。完成したら、ぜひ観たいです」と話していた。
公開は25年冬の予定。「ろう者と聴者が多数出演する言語をテーマにした映画を三ツ境で撮影しました」と河合監督。「様々な言語が登場する作品を作るため、言葉の垣根を越えてスタッフ・キャストとともに鋭意制作中です。是非ともご期待ください」とコメントした。
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