マツヨイグサ 文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより175
マツヨイグサは南北アメリカ大陸が原産地で、多くの種類がある。アカバナ科マツヨイグサ属の植物で、夏の間4弁の黄色い花が夕刻から咲き始めるのが特徴である。
瀬谷区内で野生化しているのは、ほとんどが高さ1m弱のメマツヨイグサ(雌待宵草)と、30cmのコマツヨイグサ(小待宵草)である。
コマツヨイグサの黄色の花弁は、翌朝にはしぼんで橙色に変化する。
竹久夢二作詞の「宵待草」が、大正期に大ヒットしたために、ヨイマチグサと呼ぶ人もいる。これは夢二の創作語で、実際にはヨイマチグサという和名の花はない。
この仲間で一番早く、幕末に渡来したのが、別種のツキミソウである。真っ白な花弁が翌朝はピンク色に変化する種類だが、今では野生のものは皆無と言える。
日中の危険な暑さを避けて夕方に散歩をすれば、民家の庭や道路脇、相鉄線の線路沿いなどの一角に、丁度マツヨイグサが咲き始める。妖艶な黄色の花は、わずか2、3分で満開となるので、立ち止まって楽しんでは如何だろう。
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